北海道旅行記
a book of travels in Hokkaido

4日目(6月1日火曜日)

8時20分過ぎ、ひとまず宿をチェックアウトする。
愛車を宿の駐車場に置いたまま、アイヌコタンに向かう。
宿から5分ちょっとのところにアイヌコタンはあった。

アイヌコタン
アイヌコタン

「コタン」はアイヌ語で部落・集落のことを指す。
アイヌコタンには民芸店が軒を連ねる。
坂の上にはアイヌチセ(家のこと)があり、アイヌ古式舞踊が上演されている。
国の重要無形民俗文化財に指定されているそうだ…。
「アシリ民芸店」でアクセサリー等のおみやげを購入する。

40分ほどアイヌコタンを中心に散策し、宿の駐車場に戻り、愛車のエンジンをかける。

R240・241を東に走り、摩周湖・屈斜路湖を目指す。
R241は阿寒横断道路という名称がついている。
道路からの景色もなかなかである。
途中、双湖台に立ち寄り、遠目にペンケトー・パンケトーを眺める。

ペンケトー・パンケトー(双湖台より)
ペンケトー・パンケトー(双湖台より)

手前に見えるのがペンケトー、奥に見えるのがパンケトーである。

双湖台から約2kmほど摩周温泉よりのところに双岳台がある。
この双岳台からは雄阿寒岳と雌阿寒岳を眺めることができるが、
木が多い茂っているので写真を撮るには適さないかも…。

阿寒湖から約40kmほど走り、道の駅「摩周温泉」に到着する。

道の駅「摩周温泉」

スタンプを押し、約20分ほど休憩した後、摩周湖を目指して出発する。
道の駅「摩周温泉」の先の交差点を左に曲がり、R243・391に入る。
約1kmほど走り、道道52号線(屈斜路摩周湖畔線)に入る。

道道52号線沿いのパーキングからの景色
道道52号線沿いのパーキングからの景色

しばらく、直線の道道52号線を走ると道路沿いに草原が広がる。
パーキングがあったので、車を止める。

気持ちのいい景色だ…。

パーキングを後にして、再び道道52号線を走る。
11時前、摩周湖の第一展望台に到着する。

駐車券

第一展望台は大型観光バスや観光客の車が数多く駐車しており、展望台も混んでいた…。

霧がよく出るという話を聞いていたが、今日は快晴だった。
摩周湖の奥には斜里岳を眺めることができた。

約15分ほどで、団体客などで混んでいる第一展望台を後にし、第三展望台に向かう。

摩周湖と斜里岳(第三展望台より)    摩周湖と斜里岳(第三展望台より)
摩周湖と斜里岳(第三展望台より)

第三展望台は第一展望台に比べると駐車スペースも小さいため、
その分、人影もまばらで、静かにゆっくりと摩周湖を堪能することができた。
また、第三展望台からは硫黄山(アトサヌプリ)も眺めることができる。

硫黄山(第三展望台より)
硫黄山(第三展望台より)

晴れていてよかった…。

11時40分頃、静かな摩周湖を後にする、
第三展望台から川湯温泉に向かう道道52号線はカーブが多い下り坂が続く。
視界に所々、硫黄山が入ってくる。

12時10分頃、硫黄山に到着する。
吹き上げる硫黄のにおいが漂ってくる…。

硫黄山    硫黄山
硫黄山

硫黄が吹き出しているところに近づくとつらい…。
硫黄山では硫黄の蒸気で蒸したたまごが売られていた。
売っている人たちは毎日、この空気を吸っていると思うとゾッとする…。

硫黄山を約20分ほど堪能?した後、屈斜路湖へ向かう。

屈斜路湖(湖畔より)
屈斜路湖(湖畔より)

屈斜路湖には約10分ほどだけ立ち寄り、道道52号線とR243(パイロット国道)を走り、美幌峠へ向かう。
13時30分過ぎ、美幌峠に到着する。

屈斜路湖(美幌峠より)
屈斜路湖(美幌峠より)

美幌峠からは屈斜路湖を眺めることができた。
眼下に広がる屈斜路湖の真ん中には中島が浮かんでいる。

約20分ほどで、屈斜路湖を一望できる美幌峠を後にし、今日の最終目的地である網走を目指す。

美幌峠から網走まではR243・R39経由で約55kmある。
網走市内に入る前に天都山・オホーツク流氷館・博物館網走監獄に立ち寄る。

網走湖(天都山より)
網走湖(天都山より)

網走市内(天都山より)
       網走市内(天都山より)   

天都山は網走市郊外にある。
天都山展望台からは網走湖と網走市内を一望することができる。

天都山にあるオホーツク流氷館の厳寒流氷体験室では−15度の世界を体験できる。

オホーツク流氷館

訪れた時期が初夏であったこともあり、−15度の世界と現実の温度差がつらい…。

オホーツク流氷館と天都山展望台を後にし、博物館網走監獄に向かう。
15時40分頃、博物館網走監獄に到着する。駐車場はガラガラであった。

網走監獄

約50分ほど、博物館網走監獄を見学する。
監獄を脱走した受刑者の話や当時の様子がわかる展示など、たいへん充実した施設だった。

だけど、こういう施設は見学するだけで十分だ(実際には収監されたくない…)。

16時30分頃、博物館網走監獄を後にする。
まだ、外は明るかったので宿には行かず、能取岬に向かう。

博物館網走監獄から能取岬までは、R39・道道76号線経由で約30分ほど時間がかかった。

能取岬
能取岬

17時過ぎということもあり、人影はまったくなかった。
約20分ほど、能取岬を散策した後、網走市内に戻り、今日の宿である北海ホテルにチェックインする。

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