旅の足跡〜北海道編〜
Memories in Hokkaido

北見市

北見ハッカ記念館 北見ハッカ記念館

 1934年(昭和9年)に建てられた旧北聯(ホクレン)北見薄荷工場事務所(1996年(平成8年)には北見市の指定文化財となっている。)。
 北見薄荷工場が造られた直後の昭和10年代にはハッカの生産量が最盛期を迎え、世界市場の7割を占めるまでになったが、太平洋戦争中の食糧増産(作付け農作物の変更)や戦後の合成ハッカの台頭等によって衰退し、1983年(昭和58年)、ついに北見薄荷工場は閉鎖、解体となってしまった。
 その後、1986年(昭和61年)に北見のハッカの歴史的文化遺産を保存する記念館として開館している。
  館内には北見のハッカ生産に関する資料が展示されている。(入館料は無料。)
薄荷蒸留館 薄荷蒸留館

 北見ハッカ記念館の隣にある薄荷蒸留館。
 ハッカの蒸溜工程を見学することができる。(入館料は無料。)
ピアソン記念館 ピアソン記念館

 1914年(大正3年)に建てられた山小屋風のピアソン夫妻の邸宅(ウイリアム・メレル・ヴォーリズが設計)。1928年(昭和3年)、ピアソン夫人の故郷フィラデルフィアに移住するまでの約15年間、この邸宅に住んでいた。
 ピアソン夫妻は1888年(明治21年)、キリスト教の宣教師として来日し、明治学園中学校で教鞭をとる傍ら、キリスト教の伝道活動を行い、1892年(明治25年)、北海道に渡り、函館、小樽、札幌、室蘭、旭川等の各地で伝道活動を行った。
 1914年(大正3年)から野付牛町(現在の北見市)に移り住み、道東、道北の伝道活動を行う一方、私財をなげうって貧しい人々の救済や遊郭の設置阻止を行い、多くの人々に慕われた。
 館内にはピアソン夫妻に関する資料やオルガン、鐘が展示されている。(入館料は無料。)