旅の足跡〜北海道編〜
Memories in Hokkaido

斜里町

羅臼岳(知床峠より) 羅臼岳

 知床半島の中央、羅臼町との行政界にそびえる標高1,661mの活火山。知床連山の中で標高が一番高い山である。
 岩尾別温泉や羅臼温泉(羅臼町)から登山道が整備されていて、頂上まで登山を楽しむことができる。岩尾別温泉からは約4時間、羅臼温泉からは約5時間の登山となる。羅臼岳からサルシイ岳、オッカバケ岳、南岳、知円別岳を経由して硫黄山まで知床連山の一部を縦走することができる。
知床峠 知床峠

 羅臼町との行政界、知床連山の尾根筋にある標高738mの峠。
 展望台から羅臼岳を一望することができる。
知床自然センター 知床自然センター

 R334と道道93号線の分岐点近くにある施設。
 知床国立公園の自然に関する展示があるほか、知床五湖等の情報が提供されている。
 入館料は無料だが、館内のダイナビジョン(12m×20mの大型スクリーンを使って、知床半島の四季や自然等の美しい映像を楽しむことができる。)は大人500円となる。
一湖 一湖(知床五湖)

 原生林に囲まれた大小5つの湖を知床五湖と呼んでいる。
 時計回りに5つの湖を散策する一周3kmの遊歩道が整備されている。しかし、ヒグマの生息地となっていて、出没状況に応じて立入りが制限がされる。運がよければ一周できる。(一湖と二湖だけには行けることが多い。熊よけの鈴を忘れずに・・・。)
 一湖は標高239m、周囲0.7kmの湖。レストハウスから5分ほど歩いたところにある。
 なお、駐車場は有料で普通車1日410円となっている。
二湖 二湖(知床五湖)

 標高239m、周囲1.5kmの湖。一湖から6分ほど歩いたところにある。
 湖面に映る木々の緑と青空が美しい湖である。
 知床五湖の中で一番のお気に入り!
三湖 三湖(知床五湖)

 標高239m、周囲0.9kmの湖。二湖から4分ほど歩いたところにある。
 湖面に映る木々の緑と青空が美しい湖である。
四湖 四湖(知床五湖)

 標高239m、周囲0.7kmの湖。三湖から4分ほど歩いたところにある。
 バックに知床連山が広がる湖。
五湖 五湖(知床五湖)

 標高239m、周囲0.4kmの湖。四湖から4分ほど歩いたところにある。
 四湖と同じく、バックに知床連山が広がる湖。
 湖面に映る木々の緑と青空が美しい湖である。
プユニ岬からウトロ港を望む プユニ岬

 ウトロ市街から知床自然センターに向かう途中の登り坂(R334沿い)にある岬。
 ウトロ市街と美しい夕陽を眺めることができる。
カムイワッカ展望台からの眺め カムイワッカ展望台

 硫黄山登山口の先(知床大橋の手前)、道道93号線沿いにある展望台。
 オホーツク海を一望することができる。
カムイワッカ湯の滝 カムイワッカ湯の滝

 上流で湧き出ている温泉が流れ込んでいる滝(川)。
 滝を登っていくにつれ(上流に近づくにつれ)、流れ落ちる水が温かくなってくる。20分〜30分ほど滝を登ると湯船となる滝壺(下の写真)に到着する。
 遊歩道は整備されていないので、流れ落ちる滝(沢)を登っていくこととなる。とっても滑りやすいので注意!(滑り落ちたら止まりません。おそらく・・・。)
カムイワッカ湯の滝 カムイワッカ湯の滝(滝壺)

 道道93号線から20分ほど滝を登ったところにある滝壺が湯船となっている。
  硫黄の温泉で酸が強いため、水しぶきが目に入るとしみる。(滝壺の深さは2mほどあると思われる。)
 さらに奥の滝を登ったところにも滝壺(湯船)がある。
 日本で一番の秘湯と呼べる温泉ではなかろうか・・・。
 泉質は酸性硫酸塩泉である。
道道93号線と知床大橋 道道93号線と知床大橋

 道道93号線は知床五湖から先、ダートとなり、知床大橋が終点となっている。
 知床大橋は長さが82mあり、深い沢(高さ60m!)に架かる橋である。
 知床大橋からルシャ湾まで道(知床林道)は続いているが、環境保護のため、一般車両通行不可となっている。
ウトロ港(左からカメ岩、オロンコ岩、三角岩) ウトロ港(左からカメ岩、オロンコ岩、三角岩)

 ウトロ港には大きな岩が3つある。
 カメ岩(チャコツ崎)は名前のとおり、亀に似ている?岩。
 オロンコ岩は高さが60mもあり、約170段の急な石段が整備されていて、岩の頂上まで登ることができる。頂上からはオホーツク海や知床連山、ウトロ市街を一望することができる。
 三角岩は名前のとおり、三角形の岩。
ゴジラ岩 ゴジラ岩

 ウトロ港にあるゴジラ?にそっくりの岩。
フレペの滝(乙女の涙) フレペの滝(乙女の涙)

 垂直に切り立った高さ100mの断崖の割れ目から地下水が流れ落ちる滝。
 「フレペ」はアイヌ語で「赤い水」という意味。
 岩肌を流れ落ちる滝の姿(ちょろちょろ流れ落ちている)から、「乙女の涙」と呼ばれている。
 海上から眺められるほか、知床自然センターから遊歩道を20分ほど歩いたところにある展望台から眺めることができる。
湯の華の滝(男の涙) 湯の華の滝(男の涙)

 フレペの滝の近くにある滝。
 フレペの滝(乙女の涙)に比べ、流れ落ちる水量が多いことから、「男の涙」と呼ばれている。
岩尾別 岩尾別

 断崖絶壁が続く知床半島のオホーツク海側で数少ない平場の海岸の1つ。
 岩尾別川の河口となっていて、秋にはカラフトマスやシロザケの遡上が見られる。(この頃はヒグマも多く出没する。)
象の鼻 象の鼻

 岩尾別の先にあるオホーツク海に突き出た大きな岬(岩)。
 象の鼻に見えることから、「象の鼻」と呼ばれている。
クンネポール クンネポール

 ウトロから先、知床半島の海岸線(オホーツク海側)に見られる海食洞(波等の侵食によって作られた海岸の洞くつ)。
 「クンネポール」はアイヌ語で「黒い穴」という意味。
硫黄山とカムイワッカの滝 硫黄山

 標高1,563mの活火山。知床連山の中で標高が3番目に高い山である。
 中腹の新噴火口付近では今も硫化水素が噴出している。(温泉も湧き出ている。)
 有名な温泉は上の「カムイワッカ湯の滝」。カムイワッカ川の滝壺が湯船となっている。
 河口はカムイワッカの滝(下)となっている。
カムイワッカの滝 カムイワッカの滝

 硫黄山の中腹を水源とするカムイワッカ川の河口が滝となっている。
 豪快に流れ落ちる姿は海上からしか眺めることができない。
知床第二大橋(硫黄山橋) 知床第二大橋(硫黄山橋)

 硫黄山を水源とするウブシノッタ川に架かる大きな橋。「ウブシノッタ」はアイヌ語の「ウプッシノッ」(トドマツが群生するところ)に由来している地名とのこと。
 知床大橋からルシャ湾までの間、知床林道は環境保護のため、一般車両通行不可となっているため、海上からしか眺めることができない。
ルシャ湾 ルシャ湾

 知床林道の終点、ルシャ川の河口付近を「ルシャ湾」と呼んでいる。「ルシャ」はアイヌ語で「浜へ降りていく道」という意味。
 断崖絶壁が続く知床半島のオホーツク海側で数少ない平場の海岸の1つ。
 秋にはカラフトマスやシロザケの遡上が見られる。(この頃はヒグマも多く出没し、ヒグマの観察ポイントとなっている。)
 知床大橋からルシャ湾までの間、知床林道は環境保護のため、一般車両通行不可となっているため、海上からしか眺めることができない。
タキノ川の滝 タキノ川の滝

 知床岳(標高1,254m)の麓を水源とするタキノ川の河口が滝となっている。
 豪快に流れ落ちる姿は海上からしか眺めることができない。
鮹岩(タコ岩) 鮹岩(タコ岩)

 鮹(タコ)に似ている?岩。
カシュニの滝 カシュニの滝

 知床岳(標高1,254m)の麓を水源とするチャラセナイ川の河口が滝となっている。「チャラセナイ」はアイヌ語で「仮小屋のあるところ」と言う意味。
 美しく流れ落ちる姿は海上からしか眺めることができない。
観音岩 観音岩

 オキッチウシ川の河口付近、断崖絶壁の高台に立つ岩。
 観音菩薩の姿に見えることから、「観音岩」と呼ばれている。
メガネ岩(窓岩) メガネ岩(窓岩)

 文吉湾の南にある大きな穴が開いている岩。
 その姿から「メガネ岩」や「窓岩」と呼ばれている。
獅子岩 獅子岩

 文吉湾の南にある獅子に似ている岩。
知床岬 知床岬

 「知床」はアイヌ語で「シリエトク」(地の果て)に由来している。その名のとおり、「シリエトク」がこの知床岬である。
 知床岬付近は台地となっているが、周囲は断崖絶壁となっている。高台には知床岬灯台が立っている。
 また、知床岬付近は特別保護地区に指定されていて、一般人は立入禁止となっている。(羅臼町の相泊から海岸沿いに徒歩で行けなくもないが、違法行為なのでやめましょう。)
 遠くに国後島を眺めることができる。
三段の滝 三段の滝

 オシンコシンの滝からR334をウトロ市街方面に約2km走ったところ(三重橋付近)にある滝。(「三重の滝」と呼ばれることもある。)
 名前のとおり、三段で流れ落ちる滝である。
 オシンコシンの滝に比べて訪れる人は少なく(大型観光バスは立ち寄らない)、穴場のスポット。
オシンコシンの滝 オシンコシンの滝

 途中から流れが2つになり、豪快に流れ落ちる滝。その姿から「双美の滝」とも呼ばれている。
 「日本の滝100選」に選ばれている。
 駐車場から滝の中間くらいの高さまで遊歩道(階段)が整備されていて、間近に滝を眺めることができる。(大型観光バスが必ずと言ってよいほど立ち寄るコースなので、ゆっくり静かには見られないないかも・・・。) 
知床博物館 知床博物館

 斜里町開基100年を記念して、1978年(昭和53年)12月28日にオープンした、斜里市街の町民公園にある博物館。
 館内には知床の自然、歴史、民俗等に関する資料が展示されている。
 他に毎年7月に行われる「知床ねぷた」で運行される約20基のねぷたも展示されている。
 観覧料は大人300円。