旅の足跡〜北海道編〜
Memories in Hokkaido

東川町

旭岳 旭岳

 北海道の最高峰、標高2,290mの山。
 地獄谷の麓付近から常に噴煙(硫化水素や水蒸気)が出ている活火山である。
 姿見平と呼ばれるなだらかな高地にはチングルマやミヤマリンドウ、エゾノツガザクラ等の高山植物が群生している。他に満月沼、摺鉢池、鏡池、姿見の池等の大小様々な沼がある。
 姿見の池付近にある旭岳石室から頂上まで約2時間で登ることができる。(姿見の池付近から先は火山礫等のガレた登山道となり滑りやすい。登山をされる方は十分に注意すること。)
満月沼 満月沼

 旭岳ロープウェイ姿見駅から約5分歩いたところにある沼。
 満月のような丸い沼である。
摺鉢池 摺鉢池

 満月沼の近くにある池。
鏡池 鏡池

 摺鉢池から約3分歩いたところにある池。
 摺鉢池と鏡池は「夫婦池」とも呼ばれている。
 鏡のように旭岳や空を映すことから鏡池と呼ばれているのかな?
姿見の池 姿見の池

 鏡池から約7分歩いたところにあるエメラルドグリーンの池。
 旭岳を美しく映すことから姿見の池と呼ばれている。
沼ノ平 沼ノ平

 旭岳の北西、当麻岳や永山岳、安足間岳の西側の麓に広がる高地。
 沼ノ原湿原が広がり、大小様々な沼が点在している。
 写真の沼は大沼(右)と小沼(左)である。
御田ノ原 御田ノ原

 旭岳ロープウェイ姿見駅の北西に広がる高地。
 湿原となっている。
天人ヶ原 天人ヶ原

 旭岳の一合目から二合目の間に広がる湿原。
 旭岳温泉(勇駒別温泉)から旭岳ロープウェイ姿見駅に続く登山道が天人ヶ原を経由している。
旭岳ビジターセンター 旭岳ビジターセンター

 旭岳温泉(勇駒別温泉)にあるビジターセンター。
 旭岳をメインに大雪山国立公園の情報(登山情報)や自然に関する資料が展示されている。
 入館料は無料。
大雪山白樺荘YH 大雪山白樺荘YH〔旭岳温泉(勇駒別温泉)〕

 旭岳温泉(勇駒別温泉)にある山小屋風の、夏は登山客、冬はスキー客で賑わう綺麗な宿(ユースホステル)。
 建物の上には展望塔があり、旭岳や十勝岳連峰の山々等を一望することができる。
 こぢんまりとした内風呂と手造りの露天風呂が1つずつある。
 泉質は含食塩正苦味石膏泉である。(循環ろ過していない源泉100%の掛け流しの温泉。)
 料金は大人500円。
湯元湧駒荘 湯元湧駒荘

 旭岳温泉(かつて「湧駒別温泉」と呼ばれていた)の名湯。前身の竹藪温泉の開業は1932年(昭和7年)で、旭岳温泉(湧駒別温泉)の中では最老舗である。
 5本の源泉を持ち、全て循環ろ過していない源泉100%の掛け流しの温泉となっている。泉質は含塩化土類・土類芒硝泉、含塩化土類・土類正苦味泉、含土類・食塩石膏泉である。
 泉質(泉温)の異なる様々なお湯を楽しむことができる。
 料金は大人1,200円。
ロッジ・ヌタプカウシペ ロッジ・ヌタプカウシペ

 旭岳温泉(湧駒別温泉)にあるラーメン屋兼温泉宿。
 「ヌタプカウシペ」はアイヌ語で「台地のような地形にいつもいらっしゃる神様」を意味し、「大雪山」を指している言葉である。
 キトピロラーメンがオススメ!
 塩ベースのスープにキトピロ(アイヌ語で「行者ニンニク」を意味する。)がトッピングされた何とも言えない美味しいラーメン(700円)である。
 温泉も抜群(男女別の内湯と混浴の露天風呂)で循環ろ過していない源泉100%の掛け流しの温泉となっていて、泉質は含食塩正苦味石膏泉である。
 料金は大人500円。
駒止の滝 駒止の滝

 旭岳温泉(勇駒別温泉)の入口にある滝。
 落差は約20mで、3段で流れ落ちている。
ガマ岩 ガマ岩

 旭岳温泉(勇駒別温泉)から道道1160号線を約7km走ったところにある大きな岩。
 名前のとおりの岩なんだろうなぁ・・・。
あまつ岩 あまつ岩

 天人峡温泉の手前、忠別川沿いにそびえ立つ高さ約100mの柱状節理の壁。
天人閣 天人閣(天人峡温泉)

 天人峡温泉は1897年(明治30年)、旭川に住んでいた松山多米蔵が発見した温泉である。(発見者の名前から「松山温泉」と名付けられた。)
 この松山多米蔵が開業した温泉宿が「天人閣」である。天人峡温泉では老舗の宿ということになる。
 内風呂が2つ(熱めの湯と普通の湯)、忠別川沿いに露天風呂が1つある。特に内風呂は断崖絶壁の一部がそのまま山側の壁となっている。
 泉質は含土類食塩芒硝泉である。(循環ろ過していない源泉100%の掛け流しの温泉。)
 料金は大人700円。
羽衣伝説

 羽衣伝説は猟師の弓人(ゆみひと)と天から舞い降りた天女に纏わる話である。
 弓人は(現在の東川町にあたる地に住む)花が好きな心優しい若者である。
 当時、この地は水が少なく、米や野菜が育たなかった。
 この地を流れている川の上流に小さな滝があり、毎年一度だけ、そこに天女が舞い降りてきて、「天女の舞」を踊り、その舞を見たものは孫の代まで幸せになれるという伝説があった。しかし、川の上流には恐ろしい山賊が住んでいたため、誰もその舞を見たことがなかった。
 弓人は父に命じられて狩りの修業に出かけた。しかし、弓人は油断した隙に大切な弓矢を山賊に拾われ、盗まれてしまった・・・。
 困り果て、疲れきってしまった弓人は細く流れる滝のそばで湧き出る温泉を見つけた。
疲労困憊した体を温泉で癒した弓人はすっかり元気を取り戻した。(この温泉が松山温泉(現在の天人峡温泉)である。)
 温泉に入っていると川下の方から女の泣声が聞こえ、弓人は着替えて恐る恐る声のする方に歩いていくと、川の向こうで泣いている若い娘がいた。山賊に羽衣を盗まれ、天の国に帰れなくなった天女であった。
 天女をかわいそうに思った弓人は山賊の隠れ家に近づき、山賊の馬の背にぶどうのツルで木の幹を巻き付けて山に放した。
 酒に酔っていた山賊は誰かに馬が盗まれたと思い、馬を追いかけていった。その隙に弓人は山賊から羽衣を取り戻した。
 天女に羽衣を返してあげると、天女はそのお礼に「羽衣の舞」を踊った。すると今まで細く流れていた滝が羽衣の形をした大きな滝に姿を変えていった。(この滝が現在の羽衣の滝である。)
 やがて天女は弓人に別れを告げ、滝の上にあるという天の国に舞い戻っていった。
 その後、水量が増した大きな滝のおかげでこの地は潤い、農作物に恵まれた豊かな土地となった。
弓人もいいお嫁さんをもらい、幸せに暮らしたとさ・・・。
涙岩 涙岩

 「天人閣」の忠別川を挟んで対岸にある大きな1枚岩。
 天女が流した涙が今も流れると言い伝えられている岩である。
見返り岩 見返り岩

 天女が弓人に別れを告げ、空高く舞い上がっていくとき、この岩を目印にして、振り返りながら天の国に帰っていったと言い伝えられている。
羽衣の滝 羽衣の滝

 「天人閣」から約15分歩いたところにある滝。
 忠別川の支流アイシホップ沢川と双見沢川が合流する地点にあり、絶壁を左曲右折七段に分かれて流れ落ちる高さ270mの滝(落差270mは北海道で一番)である。
 羽衣の滝は1901年(明治34年)頃に発見され、当時は「夫婦滝」と呼ばれていた。
 1918年(大正7年)、文人の大町佳月がこの地を訪ね、「夫婦滝」の素晴らしい眺めに感動し、「千丈の懸崖雲上に連なり、懸崖欠くる処飛泉を掛く、相看てただ誦す謫仙の句、疑ふらくは是れ銀河の九天より落つるかと」と褒め称えた。
 その後、「羽衣の滝」と名付けたと言われている。
 1951年(昭和26年)9月6日に北海道名勝特別天然記念物に指定され、1990年(平成2年)4月28日には「日本の滝100選」にも選ばれている。
敷島の滝 敷島の滝

 羽衣の滝から約20分歩いたところにある滝。
 大きな岩が忠別川を堰き止め、その上から豪快に水が流れ落ちている。
 高さは約20m、幅は約60mあり、その姿は「東洋のナイアガラ」と呼ばれている。
 「天人閣」から羽衣の滝までは平坦な整備された遊歩道となっているが、羽衣の滝から敷島の滝までは起伏のある狭い登山道となり、忠別川の岩場を歩くポイントもある。間違っても革靴やハイヒール等では行かないこと。

道の駅

道の駅「ひがしかわ『道草館』」 ひがしかわ「道草館」

 道道1160号線沿いにある洋館をイメージした造りのたいへん綺麗な道の駅。
 「写真の町ひがしかわ」と言うことで、館内にはたくさんの中判カメラや35mmカメラが展示、保存されている。
道の駅「ひがしかわ『道草館』」 東川町