北海道旅行記
a book of travels in Hokkaido

3日目(12月29日水曜日)

6時40分頃、起床。

昨日入らなかった内風呂に向かう。
朝風呂っていいなぁ・・・。

入浴後、部屋から朝陽を眺める。

朝陽
朝陽

8時頃、楽しみにしていた朝食が部屋に届けられる。

朝食も美味しいなぁ・・・。
たらこが美味しい。

虎杖浜と言えば「たらこ」。
お土産に買って帰ろう・・・。

10時頃までのんびりしたい気持ちだけど、
いろいろな所に立ち寄ってあげないと弟がかわいそうなので・・・。

9時15分、宿を出発する。

また泊まりに来たい宿だったなぁ・・・。
(泊まることを目的にしてもいい宿だなぁ・・・。)

「北海道いい旅研究室」で書かれているとおりだったなぁ・・・。
(「北海道いい旅研究室」は舘浦あざらしさんが編集、発行する北海道本である。)

お湯よし、食事よし、宿の方よし!
3拍子揃った素晴らしい宿である。

温泉と食事にこだわる人にだけ教えてあげよっと・・・。

R36、地球岬通り等を約31km走り、9時55分、地球岬に到着する。

地球岬
地球岬

前回(7回目)以来、3年ぶりだなぁ・・・。

誰もいないなぁ・・・。
展望台から駒ヶ岳や横津岳を眺める。

駒ヶ岳
駒ヶ岳
横津岳
横津岳

さらに遠くには恵山岬も眺めることができる。

恵山岬
恵山岬

済んだ青空の下で見たら素晴らしい眺めになるだろうなぁ・・・。

この岬の名前、初めて知ったときから変わっているなぁと思っていた。
展望台には「地球岬」の名前の由来が記されている。

アイヌ語で「親である断崖」を意味する「チケウエ」が「チキウ」と転訛し、現在の「地球」という字が当てられた。
(語源については他にも諸説あるが・・・。)

「地球」と書いて「チキウ」と読む。
(これが本来の呼び名!)

初日の出の名所にもなっている。

10時10分、地球岬を後にする。

地球岬通りを約2km走り、10時16分、室蘭母恋郵便局に到着する。
「北海道いい旅研究室Remix3」の料金(郵送費込)の定額小為替1,000円を買う。

10時18分、室蘭母恋郵便局を後にする。

地球岬通りを約1km走り、10時21分、JR室蘭本線母恋駅に到着する。

母恋駅
母恋駅

「母を恋する」という字から、入場券が母の日のプレゼント等によく買われている。

入場券
入場券

10時29分、JR室蘭本線母恋駅を後にする。

R36、道道699号線等を約5km走り、10時40分、測量山に到着する。

測量山
測量山

標高199.63mの山で一等三角点補点となっている。
(1900年(明治33年)に陸軍陸地測量部による一等三角測量が行われている。)

頂上には各放送局の送信施設(アンテナ)が設置されている。
夜には送信施設(アンテナ)がライトアップされている。

この山の名前も変わっている。

アイヌ語では「ホシケサンペ」と呼び、「最初に見えてくる山」という意味である。
どうやらアイヌ語が語源となっているのではないらしい。

1872年(明治5年)、「札幌本道」を造る時、陸地測量道路築造長であったアメリカ人のワーフィルドが
この山に登って見当をつけたことから「見当山」と呼ばれ、後になって「測量山」と名前が改められたそうだ。

測量のため(おおよそのルートを確かめるため)登ったことから、「測量山」という名がついた面白い山である。

頂上には送信施設(アンテナ)の他、展望台が設置されている。
展望台からは室蘭港や白鳥大橋、遠くに有珠山、昭和新山を眺めることができる。

室蘭市街(室蘭港)
室蘭市街(室蘭港)
有珠山と白鳥大橋
有珠山と白鳥大橋

海から吹く風が冷たい・・・。

お〜寒っ・・・。

10時54分、測量山を後にする。

道道844号線等を約5km走り、11時4分、道の駅「みたら室蘭」に到着する。

道の駅「みたら室蘭」
道の駅「みたら室蘭」

17回目以来、1年ぶりである。
白鳥大橋を望む展望台、室蘭港や白鳥大橋の工事に関する展示コーナーがある。

室蘭市

前回(18回目)で手に入れた「北海道 道の駅2004スタンプラリー スタンプブック」にスタンプを押す。

北海道 道の駅2004スタンプラリー スタンプブック
北海道 道の駅2004スタンプラリー
スタンプブック

道の駅「みたら室蘭」

展望台から白鳥大橋を眺める。

白鳥大橋
白鳥大橋

道の駅の横は海となっている。
海風で寒い中、海沿いを散策する。

お〜寒っ・・・。

室蘭港の出入口にある大黒島を眺める。

大黒島
大黒島

1838年(天保9年)から7年間、室蘭近辺の場所請負人であった岡田半兵衛が
安全祈願のため島内に大黒天を祭ったことから「大黒島」と呼ばれている。

標高35m、周囲約700mの面積2.4haの小さな島である。
英国船ブロビデンス号の水兵ハリス・オルソンが葬られている。

黒百合が咲く島で「室蘭八景」の1つに選ばれている。

11時27分、道の駅「みたら室蘭」を後にする。

道道844号線、R37を約21km走り、11時51分、道の駅「だて歴史の杜」に到着する。

道の駅「だて歴史の杜」
道の駅「だて歴史の杜」

17回目以来、1年ぶりである。

藍工房や刀鍛冶工房、観光物産館がある。
日本の約半分の藍を伊達市で生産しているそうだ。

伊達市

スタンプブックにスタンプを押す。

道の駅「だて歴史の杜」

7回目以来、3年ぶりに道の駅周辺を散策する。
道の駅周辺には伊達市の開拓記念館や迎賓館、カルチャーセンター、市立図書館、市民プールがある。

大手門
大手門

駐車場の前にある大手門は青葉城(仙台市)の大手門の設計図面を基に復元したものらしい。

伊達市は明治新政府が樹立された後、本格的な北海道の開拓が初めて取り組まれた街である。
1870年(明治3年)から9回にわたって集団移住した仙台藩一門の亘理領主、伊達邦茂主従の士族により開拓が行われた。

伊達市の名前は集団移住した伊達家に由来している。

大手門をくぐり抜けると大きな広場がある。
広場を歩き、開拓記念館と旧三戸部家住宅に向かう。

開拓記念館
開拓記念館

旧三戸部家住宅

開拓記念館、旧三戸部家住宅、迎賓館がある一帯はかつて伊達邸があった7千坪の敷地内にある。
年末ということで開拓記念館と旧三戸部家住宅は休館となっていた。

残念・・・。

開拓記念館は1958年(昭和33年)に開設されたものである。
(あともう少しで50周年!スゴイ・・・。)

館内には伊達家ゆかりの武家文化財(甲冑、刀剣、雛人形、オルゴール等)や明治以降の開拓に関する資料が展示されている。

特に現存するものの中では最古といわれる寛永雛が展示されている。
雛人形の顔つきが時代と共に変化していることがわかる貴重な展示である。
(雛人形は必見!)

入館料は大人200円である。

旧三戸部家住宅(1972年(明治5年)着工の歴史ある建物)は開拓記念館の横にある。
旧三戸部家は北海道最古の開拓農家である。

こちらの見学は無料となっている。

開拓記念館と旧三戸部家住宅を後にし、迎賓館に向かう。

迎賓館
迎賓館

開拓状況視察のため来道する政府高官や開拓使を接待するため、
仙台の伊達邸を建てた大工の田中長吉を棟梁とし、1892年(明治25年)に建てられた施設である。

1935年(昭和10年)から1955年(昭和35年)頃までは伊達家の邸宅として利用されていた。

公の場は洋風、私の場は和風とした数寄屋風の書院造りとなっている。
館内は毎年期間限定で見学することができるそうだ。

迎賓館を後にし、道の駅となっている「黎明観(れいめいかん)」に入る。
お土産等を物色する。

12時15分、道の駅「だて歴史の杜」を後にする。

R37を約19km走り、12時41分、道の駅「とようら」に到着する。

道の駅「とようら」
道の駅「とようら」

今年の7月に新しく登録された道の駅である。

豊浦町

スタンプブックにスタンプを押す。

道の駅「とようら」

ちょうどお土産等の商品を片づけているところだった。
もう今年も終わりだしなぁ・・・。

地元の社会福祉法人が運営している「ぱん工房かっこう」で作っているパンを買う。
車に戻り、昼食をとる。

カレーパン、チョコパン、おぐらパンを食べる。
パンに甘みがあって、美味しいんだなぁ・・・。

13時10分、道の駅「とようら」を後にする。

R37、町道泉公園線を約10km走り、13時24分、西山火口群が眺められる展望台に到着する。

西山火口群
西山火口群

へぇ〜、こんな展望台があったんだぁ・・・。
知らなかった・・・。

西山火口群は2000年(平成12年)の噴火で形成されたものである。
展望台の目の前には噴火で被災した「わかさいも」の工場や社宅等が見える。

噴火で被災した「わかさいも」の工場や社宅等
噴火で被災した「わかさいも」の工場や社宅等

当時のまま(壊れたまま)残っている・・・。
凄まじい大自然の力・・・。

13時30分、西山火口群が眺められる展望台を後にする。

町道泉公園線等を約2km走り、13時34分、西山火口散策路に到着する。

西山火口沼(旧R230)
西山火口沼(旧R230)

散策路は冬期閉鎖となっている。
R230が隆起してできた西山火口沼を眺める。

13時45分、西山火口散策路を後にする。

R230、道道2号線、道道703号線等を約9km走り、13時59分、昭和新山に到着する。

昭和新山
昭和新山

年末年始は駐車場が無料となる。
(おそらく係員の方が休みのため・・・。)

有珠山ロープウェイに乗り、有珠山頂に向かう。

乗車券
乗車券

往復大人1,450円である。

昭和新山駅から約6分で有珠山頂駅に到着する。
いつもは団体客で混雑する有珠山ロープウェイだが今日は人影がほとんどない。

年末だし・・・。

有珠山頂駅横の洞爺湖展望台から昭和新山と洞爺湖を眺める。

昭和新山
昭和新山
洞爺湖
洞爺湖

洞爺湖って支笏湖と違って明るい感じの湖だなぁ・・・。
(冬の支笏湖はいかにも北国って感じだしなぁ・・・。)

有珠山頂駅から火口原展望台まで雪が積もった上り坂を約10分歩く。
途中、大有珠を間近に眺めることができる。

大有珠
大有珠

大有珠は1853年(嘉永6年)の噴火で形成されたものである。

火口原展望台からは銀沼火口を眺めることができる。

銀沼火口
銀沼火口

銀沼火口は1977年(昭和52年)から1978年(昭和53年)の噴火で形成されたものである。

噴火以前は緑に覆われた美しい「銀沼」という沼があった。
(ハイキングコースとして人気があった。)

噴火以前の美しい銀沼を撮影した写真が、
洞爺湖温泉街の虻田町立火山科学館に展示されている。

銀沼火口を後にし、噴火湾(内浦湾)を眺める。

噴火湾(内浦湾)
噴火湾(内浦湾)

雪が積もった下り坂を慎重に歩き、有珠山頂駅に戻る。
有珠山ロープウェイで昭和新山駅に戻る。

15時14分、昭和新山を後にする。

道道703号線、道道2号線、R453を約6km走り、15時24分、道の駅「そうべつサムズ」に到着する。


道の駅「そうべつサムズ」

年末年始のため、休館となっていた。

壮瞥町

休館なのでスタンプを押すことはできない・・・。

道の駅「そうべつサムズ」
(2年前(11回目)に押したスタンプ)

15時31分、道の駅「そうべつサムズ」に後にする。

R453を約3km走り、15時36分、横綱北の湖記念館(壮瞥町郷土資料館)に到着する。

横綱北の湖記念館(壮瞥町郷土資料館)
横綱北の湖記念館(壮瞥町郷土資料館)

入館料は大人250円である。

入館券
入館券

壮瞥町で生まれ育った第55代横綱北の湖に関する資料と
郷土資料(旧国鉄胆振線等)が展示されている。

館内をゆっくり見学する。

16時35分、横綱北の湖記念館(壮瞥町郷土資料館)を後にする。

R453、道道2号線を約7km走り、16時44分、今日の宿となる「湖畔の宿 洞爺かわなみ」に到着する。

チェックイン(先に宿泊料金を払う。チェックアウトは鍵をフロントに置くだけでよい。)を済まし、部屋に入る。
荷物を整理した後、さっそく温泉に入る。

内風呂は2つある。

大きい内風呂は石膏泉で湯温は源泉を加温して42度から44度となっている。
もう1つの小さい内風呂は食塩泉で湯温は41度となっている。

あと露天風呂(マンガン鉱泉)が1つある。
(湖を眺めることはできるが、湯船にどっぷり浸かっていると難しいかも・・・。)

どの風呂も無色透明のお湯が惜しみなく流されている。

泉質は全て含石膏硼酸食塩泉である。
もちろん全て循環ろ過していない源泉100%の掛け流しの温泉である。
(湧出量はなんと毎分1,500リットルだそうだ・・・。)

個人的にはぬるめの食塩泉がオススメ!
(肌がスベスベしてくる・・・。)

入浴後、部屋に戻って休憩する。

18時30分、レストラン「渚」で夕食をとる。
夕食は個室のように仕切られた部屋でとることができる。

部屋食のような感覚である。

楽しみにしていた宿名物の「陶板焼き」を食べる。
タレにつけて食べるのだが、このタレが実に美味しい!

壮瞥産のリンゴをベースにピーナッツ、ごま等をブレンドしたタレである。
何とも言えない(うまく表現できない)絶妙な味である。

まいう〜っ!

ゆっくり時間をかけて夕食を楽しむ。

夕食後、フロントの隣にあるラウンジ(ピアノ置いてある)でコーヒーを飲む。
外国人の方がピアノを弾いていた。

ラウンジでくつろいだ後、部屋に戻る。

TVを観ながら持参したノートパソコンで撮影した画像の保存、バックアップを行う。

21時頃、温泉に入る。

入浴後、部屋に戻ってTV(釣りバカ日誌)を観る。

23時30分頃、床につく。

4日目(12月30日木曜日)へ