北海道旅行記
a book of travels in Hokkaido

2日目(5月30日日曜日)

ふと目が覚める。
時計を見ると、朝の4時30分前だった。
2等寝台から出て、顔を洗いに行く…。

窓から外を見ると霧が発生していた。
それほどひどい霧ではなかったので、北の大地をはっきり確認することができた。

5時すぎ、予定どおりフェリーは苫小牧西港に到着。
船内放送の案内に従い、車両甲板に降り、下船の時を待つ。

5時30分頃だろうか、フェリーを下船し、北の大地に再び上陸。

北海道だ…。

苫小牧西港フェリーターミナルを後にし、道道259号線に出る。
途中、スタンドとコンビニに寄り、私と愛車の燃料を満タンにする。
道道259号線を約8km東に走り、沼ノ端でR235へ出る。
沼ノ端から厚真までの間は日高自動車道の一部として暫定供用されている。
ちなみに沼ノ端西IC〜厚真IC間の通行料は無料である。

厚真ICからは一般道のR235(浦河国道)を襟裳岬方面へとひたすら走る。
想像はしていたが、信号もほとんどなく快適なドライブができる。

最初の目的地というか、休憩ポイントは沼ノ端から約72kmのところにある道の駅「サラブレッドロード新冠」である。
だが、道の駅に行く前にあるサラブレッド銀座駐車場公園(展望台にもなる)が目に入ったので立ち寄る。
予定外の所に気軽に立ち寄ることができるのが、マイカーによる北海道旅行のいいところだ…。

サラブレッド銀座
サラブレッド銀座

10分ほど遠くにいる馬(サラブレッドなのかな?)を見た後、車に乗り、再び道の駅を目指す。
サラブレッド銀座駐車場公園から約2kmほど走ると、道の駅「サラブレッドロード新冠」に到着した。
時計を見ると、8時だった。まだ、道の駅は営業(10:00〜18:00)していなかった…。
今回の北海道旅行の楽しみの1つが「北海道道の駅スタンプラリー’99」であった。
文字通り、道の駅に設置してあるスタンプを指定の「チャレンジブック」に押し、スタンプを集めるものである。
道の駅「サラブレッドロード新冠」では営業時間外だったので「チャレンジブック」はもらえなかったが、
紙に押してあるスタンプがあったので、それを頂く。

道の駅「サラブレッドロード新冠」

トイレ休憩をした後、道の駅「みついし」を目指し、太平洋を眺めながらR235を走る。

三石海浜公園(道の駅「みついし」より)
三石海浜公園(道の駅「みついし」より)

約30分ほどで道の駅「みついし」に到着。約25kmほど走っていた。
道の駅は営業(8:45〜22:00)していたので、ここでチャレンジブックをGet!

スタンプラリー’99チャレンジブック
スタンプラリー’99チャレンジブック

スタンプを押す(なんか幸せ…)。

道の駅「みついし」

日高昆布などを買う。理由は簡単、日持ちするから…。

休憩をし、襟裳岬を目指しR235を走る。
浦河を過ぎた後、道がR235(浦河国道)からR336(襟裳国道)に変わる。

襟裳岬に行く途中、JR日高本線様似駅にちょっと立ち寄る。
JR様似駅で「日高線乗車証明書」を購入する。

日高線乗車証明書

さらにR336・道道34号線と走り、10時40分頃、襟裳岬に到着する。

襟裳岬  襟裳岬  襟裳岬
襟裳岬

襟裳岬は晴れだった。
風はあったが、つらいほど吹いてはいなかった。
岬の先端の岩礁地帯には日本最大のゼニガタアザラシが生息している。
私はゼニガタアザラシを確認できなかったが、襟裳岬にはゼニガタアザラシの調査・研究をしている方が数名いた。

軽く食事をとり、約1時間ほど滞在した襟裳岬を後にする

襟裳岬から約2kmほど道道34号線を走ると、百人浜沿いに広がるマツ林が目に入り、車を止める。
駐車場から海を目指して歩くと、展望塔があった。

日本の名松100選
「21世紀に引き継ぎたい日本の名松100選」に選ばれているそうです。

展望塔の中には植林用のマツが置いてあった。
植林はせず、植林のための募金箱にお金を入れ、「襟裳岬に木を植えたっ証」を一枚頂く。

襟裳岬に木を植えたっ証

マツ林と百人浜に沿って道道34号線を再び北上する。
この百人浜は江戸時代後期に、襟裳岬の周辺海域で南部藩の御用船が遭難し、
多くの水死体がこの浜に打ち上げられ、わずかな生存者も飢えと厳しい寒さで亡くなり、
その人数が100人にもなったことから名付けられたそうだ。

道道34号線を約12kmほど走り、R336(黄金道路)に入る。
このR336、建設に多額の費用がかかり、
「まるで金を敷き詰めたように資金が費やされた道路」ということで「黄金道路」という名がついたとのこと。

このR336(黄金道路)は切り立った岸壁に沿って建設されている。
車からの景色は最高であった…。
おススメのドライブコースである。

襟裳岬から約46kmほど走り、広尾に到着する。
時計を見ると、13時30分過ぎであった。

旧国鉄広尾線広尾駅周辺は鉄道記念公園になっており、ここで休憩を取る。
広尾駅駅舎には旧国鉄広尾線の資料館になっている。
広尾線の駅のスタンプがあったので、行程表の裏にスタンプを押す。

愛国駅 幸福駅 愛国駅〜幸福駅 依田駅 中札内駅
忠類駅 更別駅 新生駅〜大樹駅 大樹駅 広尾駅

約30分ほど滞在した後、次の目的地である道の駅「忠類」を目指し、R336・R236(広尾国道)を北上する。
約30kmほどのドライブで道の駅「忠類」(9:00〜17:00営業)に到着する。14時過ぎの到着であった。
道の駅付近の小学校?では運動会が行われていた。

この道の駅「忠類」には「忠類ナウマン象記念館」がある。
記念館に入館し、忠類ナウマン象の展示などを見る。

忠類ナウマン象記念館

もちろん、スタンプを「チャレンジブック」に押す。

道の駅「忠類」

「忠類ナウマン象記念館」の隣には「ナウマン温泉ホテルarco(アルコ)236」という宿泊施設がある。
この施設内にある「レストランちゅうるい」で昼食をとる。
昼食をとった後、ナウマン温泉?に入浴。

気持ちいい…。

強いアルカリ性の温泉なので、お肌がツルツル。

約1時間10分ほど滞在し、15時30分、道の駅「忠類」を後にし、
次の目的地、道の駅「なかさつない」を目指す。

R236(広尾国道)を約24km(約30分)ほど走ると、道の駅「なかさつない」に到着した。
スタンプを押し、少々の休憩をとり、今日の最終目的地である帯広を目指し、R236を北上する。

道の駅「なかさつない」

といいつつ、途中旧国鉄広尾線の幸福駅と愛国駅に立ち寄る。
理由は簡単である。
昭和49年に「愛の国から幸福へ」の切符が大ブームになった。
この切符を手に入れるためである。

旧国鉄広尾線幸福駅駅舎    旧国鉄広尾線幸福駅駅標    旧国鉄広尾線幸福駅
旧国鉄広尾線幸福駅

旧国鉄広尾線愛国駅駅舎    旧国鉄広尾線愛国駅駅標
旧国鉄広尾線愛国駅

幸福駅と愛国駅近辺の商店で切符をGet!

愛国から幸福ゆき

どちらで購入しても切符は同じであった。

道の駅「なかさつない」からR236を走ること約35km、帯広に到着。
1日で300km近く走った。
北海道ならでは移動距離だ…。
宿にチェックインする前に愛車の燃料を満タンにする。

宿である帯広グランドホテルには17時30分ころチェックイン。
荷物を整理し、夕食をとるため一度、ホテルを出る。
宿から100mちょっと離れたところに「味処新橋」という店に入り、「豚丼」を食べる。
これがうまい!
この豚丼は帯広の名物だそうだ…。

また食べたい…。

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